エコツミさん 2006年2月・「さくらの日」リリース直前インタビュー
―エコツミとしての1stシングル「さくらの日」のリリースも間近に迫ってきましたね。まずはリリースおめでとうございます。

小橋・中村:ありがとうございます。

―このCDにはタイトル曲でもある「さくらの日」、そして「ビー玉」、「lost souls」の3曲が収録されていますが、 今回の収録曲はどのように選びましたか?

小橋:前回「香り水」というCDを手売りで出したんですけれども、それがジャパネスク ポップが中心だったので、今回は中村の曲を中心に、というのが最初にありました。一番最初に アンケートの投票で多かった、思い出のある「さくらの日」を入れることに決めました。あとの2曲 については・・・

中村:1つは物語り歌、1つはジャパネスクポップを入れることは決定していたんですが、 まずジャパネスクポップを何にしようかと考えた時に、ライブの中で人気のあった「ビー玉」を 選びました。「lost souls」に関しては、最後まで候補がいろいろあって......「木の葉の手紙」 とか。最後の最後まで悩んでいたんですけれども、他の曲とのバランスを考えた時に、ポップス らしいのを推しました。

小橋:美穂が推しました。(笑)

―その収録曲ですが、今回のCDでは「さくらの日」にコーラス、「ビー玉」にオカリナ、「lost souls」 にギターと、それぞれの曲が広がりを見せていますね。

小橋:ありがとうございます。ライブと全く同じでは意味が無いと思っていたので、 CDでなければできないこと、逆にライブではライブでなければできないことをやろうと思い、 今回はこのような形になりました。特に自分のコーラスはライブでは絶対にできないので この機会に。(笑)

―レコ発ライブではサポートでベースが入りまして、その日のチラシにはサポートメンバーの募集も ありました。今後もこうしたことは積極的になさっていくつもりですか?

小橋:そうですね。二人だけの世界ももちろん大好きですし、大切にしたいと思いますけど、 やはりもっと新しい人とやることによって、深みが出てくるとは思っています。

―そして条件には、やはりといいますか、「テンポをゆらすことに対応してくださる柔軟な方」と。

小橋:そうなんですよね。この間もベースのおっしー(押尾和麿氏)もすごく柔軟な方で、 とてもやりやすかったです。

―特にパーカッションを募集されていますね。

中村:そうですね。歌とピアノがメロディーを作りますから、旋律を作って歌う楽器じゃ なくて、パーカッションのように土台を作る楽器と絡んでゆきたいな、というのがあります。

―続いてCDのジャケット写真ですが、遠浅の海に二つの人影が見えるという、一見タイトルとは 関係が無いようにも見える写真になりましたね。

小橋:そうですね。ジャケットの表面はもちろん大事なんですけど、中までめくっていた だいて、そこでのつながりを感じていただければと思います。

―このジャケットを見て気にされる方もいらっしゃるかもしれませんが、この2つの影は小橋さんと 中村さんですか?

小橋・中村:全然違います。(笑)

―そうですよね。(笑) 裏面の写真を見ると、恋人同士のようです。

中村:「lost souls」の情景を込めてみました。

―CDの帯やポスターに記されているのは、「流す」音楽から「聴く」音楽へ、の言葉。アーティスト としての気持ちが伝わってくる言葉ですね。

小橋:ありがとうございます。ちょっと大きく出てみました。(笑) これは私が考えたん ですが、そういえばこの前外国人の方にお会いした時、「どういう意味?」と聞かれまして。 「Not hear but listen.」と言ったら通じましたよ。(笑) 「聴く」というのは耳だけじゃないと 思っていまして、五感全部を使って、それが最終的に「聴く」というものになるんじゃないかなと 思っています。もちろん五感のうちの一つなのですけど、「聴く」というのは多分、目で見たもの、 視覚も最終的に「聴く」というものに還元されると思うんです。例えば四谷天窓.comfortのライブ では写真を使っているんですが、それによって曲に広がりが出ると思うんですよ。そういう意味で 言えば実際に音が出るもの、所謂空気の振動以外にも、その空間であるとか、触覚とか嗅覚とか いろいろなものにこれからもっとこだわってゆきたいと思います。

―今回、エコツミのロゴマークも誕生しましたね。六角形に二つの花の模様、こちらはどんなイメージ をもとに作られましたか?

小橋:これはデザイナーのオキタリュウイチさんが作ってくださったんですけど、 その二つの花がエコツミの二人を表わしています。その方はすごく才能のある方で。 本当素敵な仕上がりです。グッズもあるので皆さんぜひ買ってください。(笑)

―そのグッズとしてまず缶バッジが登場しましたが、なぜ最初に缶バッジだったんですか?

小橋:自分が身に付けたいからです。(笑) 黒地に白、白地に黒、白地にえんじ色の グラデーションの3種類があります。今回、新宿のタワーレコードさんと、マイシティの上と高島屋 にあるHMVさん、渋谷のタワーレコードさんとHMVさんでCDを買っていただくと、特典で缶バッジが ついてきます。お店によってどれが来るかお楽しみです。

―買ってのお楽しみですね。

小橋:そうです。皆さんCDも買ってください。(笑)

―ライブのアンケートでこれから欲しいグッズの投票も行ってらっしゃいましたが、今後も増やして ゆく予定ですか?

小橋:はい、その予定です。自分が欲しいものも考えつつ、お客さんに喜んでいただける ものにしたいと思っています。この間1票だけ自転車に票が入ったんですけど、当分先になると 思います。(笑)

―ポスター写真も拝見しましたが、森の中にお二人が座ってらっしゃいまして、色はセピア色と なっていますね。

中村:「さくらの日」が昔を振り返るようなところもありますので、セピア色にしてみま した。イメージとしましては、あの座っていた場所から桜の木が育ってゆくというようなイメージ です。

―お二人ともノースリーブにスカートという姿で写ってらっしゃいますが、撮っている時期はもち ろん......

小橋:そうです。1月頭です。正月早々撮っていただきました。カメラマンの北郷さん(北郷仁氏) がすごく気を遣ってくださって、現場としてはすごくやりやすかったです。

中村:でもやっぱり寒かったです。(笑)

―ブログを拝見しましたところ、ポップも作ってらっしゃいましたね。

小橋:はい。二人で頑張って書きました。いろいろな場所で見られるのではないかと 思いますが、HMVさんとタワーレコードさんに多いと思うのでのぞいてみてください。ジャケや ポスターで二人が座っている写真の場所から桜の木が伸びているような、ポップでしか見られない 写真もありますよ。

―先程からお名前も出ていますが、今回のCDはタワーレコード、HMV、アマゾンといった大手での 取り扱いがされていますね。

小橋:ありがとうございます。他にも山野楽器さん、新星堂さんでも取り扱っています。 CDのクレジットにもありますが、プロモーターの方が頑張ってくれました。仙台のタワーレコード さんとHMVさん、名古屋の近鉄パッセにあるタワーレコードさんでは試聴もできるようになっています ので、全国津々浦々で皆さん聴いてくださいね。(笑)

―今回、レコーディングにもお邪魔させていただきましたが、前回のレコーディングと比べていかが でしたか?

小橋:今回は自分以外の人達......オカリナの優希ちゃんとか、ギターの加藤さんとか、 それまで一緒に絡んだことがない人が入ることによって、テンポや呼吸など今まで以上に自分達の 音楽に向き合うことになったなと思います。

―ライブとCDという表現方法の違いについてはどのように考えてらっしゃいますか?

小橋:ライブに関しては、その一瞬だけしかできないものだと思っているんですよ。ブログ にも一度書いたんですが、ライブの記録物というのはCDとかMDとかDVDとかビデオといったメディア ではなくて、そこに来てくださった方の体内の記憶だと思っているんです。多分誰しも経験があると 思うんですけど、実際に見たものとビデオに録って見たものは違うってことありませんか?その場に しか存在しえないものと、何かのメディアになったものは違っていると思います。なので、その場に 居合わせた方、全員の中に残ってゆくようなライブを心がけています。1回1回のその時期、その場所 のライブという位置付けです。例えばタイトルをつけたりーあれはふざけているようにも思われるか と思いますが、(笑)結構まじめに考えているんですよ。1回1回が記憶にちゃんと残って、その ライブでしか聴けない微妙な変化というものを感じてもらいたいと思います。もちろん前に やらせていただいた「銀河鉄道の夜」をモチーフにした連続ライブであるとか、音楽芝居である とか、いろいろなものをやらせていただきたいと思っているんですが。そういう意味では、ライブは 本当に1回限りのものを作りたいと思っています。CDは何回も聴いていただくものなので、できる だけ音を厚くしたいという思いはあります。

中村:CDに関して言うとやはり何度も聴いていただくので、完成度を高めるように心がけ ました。ライブの時は、曲が伝わることや、その場の雰囲気を大切にしています。間違えないと いったことはあまり考えずに。

小橋:それはきっとみほのピアノ技術があるから言えることなのだ。(笑)

―このCDをどんな時に聴いて欲しいですか?

小橋:「ビー玉」と「lost souls」に関しては夜、一人の部屋で聴いて欲しかったりする んですけど。限定して言うと、「さくらの日」に関しては卒業式や同窓会の時などに聞いていただき たいです。(笑) わかりやすいですね(爆笑) あと、ちょっと昔を思い出した時であるとか、 例えば、あの頃はこうだったなぁ ......というような、ちょっとしんみりした時にも聴いて いただきたいです。

―CDについてはこれで最後になりますが、このインタビューを読んでくださっている方々にご本人 からのCDのご紹介をお願いします。

小橋:エコツミを聴いたことがないという方にも聴いていただきたいと思っています。 歌とピアノが新しくて懐かしいような世界を作っているCDなので、ピアノが好きな方、歌が好きな 方、そして好きになりたい方は是非!ながら聞きではなく、耳へんの「聴く」でじっくりと聴いて いただきたいと思います。

中村:メインは「さくらの日」なんですが、「ビー玉」も、そして「lost souls」も おすすめです。

―そうですね。特に「lost souls」は音が波のようになって心に届いてきますし。

小橋:本当にどの曲もおすすめなので、是非聴いてくださいね。


―ここからは今後の活動についてうかがいますが、まず2005年はお二人にとってどんな年でしたか?

小橋:2005年は記念すべきエコツミ誕生の年になりましたね。

中村:名曲が生まれた年でした。(一同爆笑)

小橋:書いちゃっていいですよ。(笑)

―エコツミにとっての基礎ができた年だったという言葉も拝見しましたが。

小橋:そうですね。曲に対する距離感、二人の間の距離感、そしてこれからのビジョンとか、 そういったものがしっかりと固まってきた、そんな一年だったと思います。

―ところで、エコツミの誕生日というのはいつになるんですか?

小橋:正式な誕生日は11月2日です。11月2日に卵が産まれて、11月9日に生まれたという 感じですね。お披露目ライブが11月9日のライブでした。

―エコツミというアーティスト名をつけるにあたって、どんな過程がありましたか?

中村:一番最初は今までチラシに書いていた「響」で、それを英語にすると「エコー」。その語源を 調べると、ギリシャ神話のエコーという妖精にぶつかりました。

小橋:そのエコーがナルキッソスに恋をするんですが、女神ヘラの呪いで思いは実らず、 声だけの存在になってしまうんです。最後は失恋してしまうという悲しい話なんですが、その 「エコー」からとりました。先程中村が言った、響きとか声とかそういう意味を持ち、 引っくり返すとまさに日本語の「声」でもあります。ここまでは結構すぐに決まったんですが、 その後がすごく悩んだんですよ。四文字にしたいというのはあったので、本当にいろいろな意味の 言葉の候補を出して、最後に6つぐらいに絞りました。この中の一つが「エコツミ」。積み上げて ゆく、そして摘み取る「つみ」と人の「罪」。逆になると「蜜」というこの言葉に決めたんです。

―お二人は2006年をどんな年にしたいですか?

小橋:日本中の方に曲を聴いていただきたいと思います。そして、もっと色んな場所で そこでしかできないような作品を作ってゆきたいです。

中村:同じく、いろいろな方にCDを聴いていただいて、気に入ってくださった方には ライブにも来ていただきたいと思います。

小橋:いろいろな所でライブをやって、大きい所や面白い所でもイベントをしてゆきたいと 思います。

―近いところでの大きなライブとしては、4月23日に花やしきでのライブがありますね。

小橋:そうですね。普通のライブハウスでのライブも大好きなんですけど、ライブハウス ではない所でもやりたいと思っていまして、たまたま知り合いのプロデューサーの方が花やしきで やったら面白いんじゃないか、と言ってくれまして。単に本人が遊びたかったからだと思うん ですけど。(笑)

―実際に花やしきにも何度か足を運ばれていらっしゃると思いますが、花やしきという場所には どんな印象を持ってらっしゃいますか?

小橋:正直、行くまでは子供向けの所だと思っていたんですけれども、実際に行ってみると、 大人が楽しめる、実はすごくシュールな場所なんだなと思いました。ちょっとピリッとしている 雰囲気の所もあります。

―このライブでは面白い企画も考えていらっしゃるそうですね。

小橋:そうなんですよ。「生おと生うた生ライブ」という副題がついているんですが、 聴くことによって、ライブだけではなくもっともっと自分の声と向き合うようなライブになると 思います。当日、自分の声と他人の声と触れ合う以外にも、もしかしたら新しい人と出会いが あるかもしれません。企業秘密なので詳しくは話せませんが(笑)これは面白い企画なので、 皆さんぜひ来てください。

―最後になりましたが、これからエコツミとしてどんな音楽を作ってゆきたいと思ってらっしゃい ますか?

小橋:いろいろなジャンルにまたがるようなものを作ってゆきたいと思います。詞に関して 言えば、読み物として綺麗なもの、言い回しであるとか、韻ですとか、まだまだできることが たくさんあると思うので。こういったものを勉強してゆきつつ、同時にやはり聞いていて 心地良いものを作ってゆきたいです。 もちろん、歌に関しても、聴いていて心地よいもの、 それでいて世界観があるものを紡いでゆきたいです。

中村:今回のCDのコンセプトにもある、「聴く」音楽というものをこれからも作り続けたい です。情景を思い浮かばせたり、自分と重ねあわせたり・・・聴き手に自然とそうなって頂ける ようなメロディーを生みたいです。

―これからもエコツミのお二人の活動に期待しております。頑張ってください。

小橋・中村:ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします。


(2006年2月某日、都内某所にて)


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